映像で勇気を

モチベーション映像

日本が悲しみに沈んでいた2011年、サッカーFIFA女子ワールドカップ ドイツ大会で、なでしこJAPANが見事に優勝を遂げ、全国に勇気を届けた。
自分もテレビの前に釘付けになり大感動したのを覚えている。

それからしばらくして、あの歓喜の陰に「モチベーション映像」の存在があったという話を聞いた。
決勝のピッチに向かう直前、なでしこJAPANのメンバーたちはロッカールームでチームスタッフが制作したモチベーション映像を見ていた。
そこには、練習環境に恵まれず不遇の時代を過ごしてきた女子サッカーの先人たちの姿や、数ヶ月前に発生した東日本大震災の映像で苦しむ人々の姿もおさめられていた。
悔しい思いをしながらも着実に歴史を築いてきてくれた先人たちの思いも背負って戦おう。そして、今この瞬間も震災で日常を奪われ苦しんでいる人々が、自分たちの勝利を待ち望んでいる。この一戦は絶対に負けられない!
そんな思いを胸に、なでしこの面々は決勝のピッチに向かい、見事に奇跡とも言える世界一を勝ち取った。

日頃、自分が携わる映像は、マスに向けて制作することがほとんどだ。
特定のチームやグループ、ましてや個人のためにつくる映像に関わる機会はほとんどない。
なでしこJAPANに大きな勇気を与えたモチベーション映像の話を聞いて、自分にも何かできることはないだろうかと、ぼんやり考えていた。

そんなことを、当時、仕事で知り合った岡田隆さんに世間話の延長で何気なく話したことがある。岡田さんは『ホンマでっか!?TV』や『ジャンクSPORTS』などにも出演し、ボディビルダーとしても有名な超マッチョな体育学者。
それから半年ぐらいの月日が流れたある時、岡田さんから電話があった。
「野口さん、前にモチベーション映像をつくってみたいと言ってましたよね」と言われ、そんな話をしたことも忘れたぐらいのタイミングだったので、突然なんの連絡かと思ったら「今度、井上康生監督のもとで柔道日本代表の強化スタッフとして働くことになりまして、近く行われる世界柔道のリオ大会に出場する日本代表選手たちのモチベーション映像をつくってみませんか?」という依頼だった。

二つ返事で引き受けて、ロンドン、リオのメダリストの海老沼選手、東京オリンピック代表内定をしている高藤選手、東京オリンピックの金メダル候補である大野選手など、全9選手のモチベーション映像をつくらせていただいた。
どんな映像をつくれば選手を鼓舞することができるのか、コーチなどから情報を仕入れながら頭を悩ませ制作した日々が懐かしい。特定の個人のために映像をつくるという経験は新鮮だったし、実際に選手たちが金メダルを獲得した瞬間などは、我がことのように感動的だった。

誰かを応援するために、その人やチームのために自分の培ってきた映像の力を駆使する。
そして、それが誰かの背中を押すパワーになるなんて、映像のつくり手としてこれ以上の喜びはない。

なんで長々とこんなことを書いたかというと、、
今また2011年のあの頃のように苦しんでいる人が世の中にいっぱいいるわけで、映像の力で何かささやかなことかもしれないけど、そんな人たちの背中を押すことはできないものだろうか。。。ここ最近そんなことを頻繁に考えていまして。。。なんだろう、こんな俺でも何かできることがあるぞ、きっと。。。

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